上信越 清津川熊の沢
2003年7月12、13日
L治田 敬人 寺本久敏
さて、熊の沢は、滑りやすい沢床で、小滝と釜が多少ある中流部、
雪渓がかなりあり、その上で整地してタープで泊り。二人でウイスキー850ml
あけて宴。肴は岩魚が魚とめを過ぎたあとに竿を出したらしくボウズ・残念。
核心の一つ目の大滝は30m(実際は50近い)は左壁を直登、V+だが、
支点がとれず慎重さを要求される。
続く二つ目の大滝は2段との触れ込みだが、それぞれ独立していると
いえる。まず15m滑滝状は水線通し、奥に構える大滝はあたりの雰囲気と相まって
かなりの迫力だ。滝に対して反対には柱状節理の岩壁が100m。急なルンゼを一本
隔てて虚空から水しぶきの大滝、僕の目には40mとみえた。じっくりルート追うが、どうも
左壁といえるブッシュ混じりの壁に登路を見出せそうだ。おそらくその登攀性を探る
沢屋は一握りだろう。皆左岸の尾根を巻いているらしい。
そのやぶ壁に取り付けば思ったより悪く、ピンはあまり太くない潅木のみ。壁の部分
が立っていてほぼ垂直。直登とトラバースが悪く、Wぐらいのグレードだ。二ピッチで滝頭に
抜けた。
後は雪渓をひたすら踏みしめ、右俣、右沢をつめるが最後の笹の藪はかなりのもの。
久しぶりに(毎週だが、)、良い沢をやれた。