谷川岳、山スキーの報告です。

久しぶりの冬型となり、吹雪・強風・ホワイトアウト・アイスバーンとなんとも大変な 山行となりました。しかし、終わってみれば思い出深い山行でした。

23日 チラチラ雪が降る中、11:00にゴンドラに乗り天神平へ。(片道1000円、ちょっと高いナ) リフト1本乗り天神峠へ。登山者・山スキー・ボーダーと結構多い。
雪訓や雪洞掘りを横目に、熊穴沢避難小屋を過ぎたあたりから風と雪が強くなってきた。 尾根上に出ると完全にアイスバーンとなり、それぞれクトーやアイゼンに履き替え先を急ぐ。 ホワイトアウトで視界のない中、赤旗をたよりに肩の小屋に14:30着。
中には我々を含め6パーティーほど。ちょっと早いが飲み始める。 夜はトイレに出るのが辛いくらい強風が吹き荒れており、明日の行動を心配しながら 20:00就寝。(みんな寝るのが早いんだよネー)

24日 心配していた天気も回復し、これから向かうオジカ沢の頭や万太郎山も見えている。 しかし、ここで残念ながらアイゼン・ピッケルの無い小浜君と小池さん、佐野さんがリタイヤ。 3人は天神平へ、寺本・佐藤は予定通り先へ進む。(8:10出発)

オジカ沢の頭まで岩峰を2ヶ所ほどオジカ沢側を巻き避難小屋に9:00着。 何日か前のシュプールがかすかに残っている。 少し俎グラ方向へ下ったところから滑降開始。昨日降った雪だが少し重い。 誰もいない斜面を独り占めで滑る。
下から見ると避難小屋から稜線を万太郎へ少し行ったところからの滑降の方が面白そうだった。 雪崩が怖いので早々に万太郎山へ取り付き(雪が少なく笹がかなり出ていた)12:30稜線着。

仙の倉岳がデカイ。この頃より雪とガスで視界が悪くなる。 毛渡沢側は完全なアイスバーン。とてもスキーを履いては下りられず、ピッケルとアイゼンで 30m程慎重にクライムダウン。結構な斜度で怖い怖い。
この後は快適に滑り、途中よりシッケイ沢からのシュプールに導かれ群大ヒュッテ前の壊れた吊り橋を渡っておしまい。 林道はスキーもよく滑り、終了点には小浜君たちが車を回してくれていて5:00にめでたく合流。

結構時間がかかりました。 全員でやれなかったのは残念ですが、とりあえず計画通り実行でき満足でした。 また、山域・天候にもよりますが装備の重要さを実感した山行でした。