私のマニフェスト
人に歴史あり、ルートにストーリーあり。
ボナッティは言いました。登山の対象としての山は人が意味を与えなければただの岩の堆積に過ぎない。
アーカイブ2本から始めなくては
まずはチームマニフェストの結成2006年初春
高橋です。
例会来週だと思ってました。スミマセン今日は参加できません。
焼岳最高でした。あの風景の中に身をおいて、初めてアルピニズムを感じてしまいました。
高田さん、"マニフェスト"と聞いて何も言わないでいることができません。またも有言不実行になることを恐れながらも、がんばってみた いと思います。唐沢幕岩等々は全くピンときませんが、黒伏山南壁経由明星山へつづく道なんかがいいな。あくまで岩編です。
----- Original Message -----
高田です。
明日は例会ですね。GW、3月連休の計画を練りましょう。 っと、
その前に、下記高田の岩計画です。
11月に明星P6南壁マニフェストにトライしたいです。
参加者募集!!
マニフェストは全12ピッチ、グレードは6級+(5.10後半)。
岩を登りこんでいないと落せないルートです。
自分はまだまだと思っているあなた!大丈夫!まだ8ヶ月あります。
11月までに体をベストな状態にもっていきつつ、岩のロングピッチにも
なれるため7月あたりから月に1ルートを考えてます。
7月:北岳バットレス(下部フランケ〜Dガリー奥壁〜中央稜ノーマルルート)
8月:唐沢岳幕岩(中央カンテ畠山直上ルート)
9月:丸山東壁(左岸稜、中央壁緑ルート、南東壁塚田小暮ルート)
10月:穂高屏風(東壁ルンゼ)
同年秋、チームマニフェスト解散。
高橋がそこまでたどり着けずにこうなりました。もう一人のチームメンバー長嶋さんは夏に脱落(笑い)
フリースピリッツ顛末記
見られていたとは・・・・・
しょうがない。美しくない真実を明らかにしよう。
あの時間にあんな下にいる自分たちを全く想像していなかったぜ。
同じルートに17人というが、フリースピリッツは2+2+3+2の4パーティ。
あとはマニフェスト3人、クワトロ3人(ガイド+客2人で俺たちの後ろでフリースピリッツに取り付いたが渋滞を見て1Pで転進)、クウィーンズウェイ2人(クワトロ狙いだったが先行の同ルートへの転進を見て転進)。まあ、複雑に交差しているから同ルートに17人と見えるわなあ。ハイ、おっしゃられるとおり一番ケツでした。でも取り付きについたのは日の出直後の6時10分よ。前日の偵察時に壁がぬれていた為、今日に皆集中するとは予想していたが。
高田さんに出発前の一服が命取りだったと因縁を付けられ、"どうしろっていうんだよ。暗闇の中登れってか。ゴメンです。"となだめ、しかしそれでもいらいらするリーダーはルート図集からクウィーンズウェイに狙いをつけ転進を出張したが"不気味すぎて自信ありません。勘弁してください。左岩稜ならいいです"とようやくゆるしてもらった次第。
とにかく、自分たちの前のガイド隊(客2人)が特別にのろい。ピッチ毎に待たされるこちらは陰になっているうちは寒さに震え、壁に日が射してからは暑さで干上がって、登攀のリズムガタガタで全く調子がでなくてまいった。客が全然登れない。トラバースで動けなくなったのを見て、高田隊長が怒りの追い越しをかけたが、これ以上遅くなったら上までぬけられないぎりぎりまで我慢したのだから隊長が正解。追い越すほうも危険極まりない。ガイドの責任だ。バーロー。来るなとはけっして言わない。しかしだ。客の技量を知ってるんだから、先行をゆずって最後尾につくべきだろ。それがモラルってもんだ。昨日、夕方5時には真っ暗闇になるのを体験しているので、けつに火が点いたわれわれはそのまた先の学生パーティをも抜き去り日没前ぎりぎりセーフ。ガイド隊は当然引き返し(それならなおさら最後尾に付け!)、学生は明るいうちに無事下山できたのか定かではない。
まいったまいった。おかげでルートの印象もいまいち。
パイパン、梅干、パノラマのトラバース3発はいけてるが、岩がもろいってのが初めての明星の印象だ。但し対岸の道から見るP6南壁の勇姿はのけぞって見上げるしかなく圧倒される。下部のクライマーは道より見下ろすことになり、あんた何やってんのって感じだ。
とかなんとかいってるが、やったぜ 登ったぜ 充実感で一杯です。
高田隊長!来週は温泉で日和っていいですか?
P.S.先週の黒伏山中央ルンゼルートは見てよし、登ってよし。天気、ルート内容、高度感、眺望とも一級品でした。当たりです。
明星山P6南壁フリースピリッツ
2006年10月22日(21日偵察)
L.高田、高橋
記)高橋
----- Original Message -----
OKですよ。
ちなみに三大崩れとはこの稗田山崩と静岡の大谷崩、そして富山の鳶山崩です。
大谷崩は昨年行ったので、あとは鳶山崩だけ・・。イッヒッヒ。
狙ってますが、アプローチが遠いのが悩みです。立山カルデラじゃなぁ。
まぁこれまでの経験だと新三大崩れは富士山大沢崩れ、南ア荒川大崩壊地、伯耆大山南壁ですけどね。
これは技術的にも難しい・・。
でも19時にヒスイ峡じゃ、帰ったのは24時ごろ・・?
本当にお疲れ様でした。
-----Original Message-----
相変わらずバカなとこ行ってるな。
どこにあるんだ?
以前行った南アの崩れとあわせてあと一つは大沢崩れ?これもいったんだっけ?
渋滞の岩ルートよりはいいな!うん、間違いなく正しい道のような気が・・・・
それじゃあとで簡単な報告をupしましょう。
鮎のメールREFERしていい?それと写真転載も。
----- Original Message -----
山田です。
日曜日、近くの稗田山(日本三大崩れの一つ)というところを踏査していたのですが、
あっけなく終わってしまったので、見に行かせてもらいました。
いやぁ、11時ごろに行ったのにちょうど、林道と同じ高さで(すぐ高橋さんの赤ジャージは発見できました)
あんなに下にいるとは思いませんでした。何時頃取付いたのですか???
同じルートに17人取り付いていて、ケツでしたもんね。
いやはや、人気ルートは大変ですな。
11時であの高さであの渋滞だと、途中敗退するかなと思っていたのですが、
完登とはすごい。追い抜いた3人パーティーは途中で降りたんでしょうね・・。
一応写真を3枚ほど。やはり500万画素ではこのアップが限界です。
。マニ_1.jpgマニ_2.jpgマニ_3.jpg
あれから8年。岩は変わらず崩れそうな佇まいでそこにあった。
8年の月日が我に与えたのはカムの習熟、クラック技術(ここでは必要ない)、老眼、白髪、そして芍薬甘草湯だ。フェース力はたいして変わってないなあ。体力は同じ泣き言を昔から言ってるのでこんなもんか。登りたい気持ちと憬れは変わらない。これがあればどうにかなるでしょ。さあ、頑張って伊佐見についていくか!
明星山P6南壁{マニフェスト,直上ルート}
2014年10月11-12日
伊佐見・高橋
25時過ぎに対岸の駐車場着。闇夜に黒く浮かびあがる大障壁のシルエットに明星初めての伊佐見からビビリ発言が。いいね!奥のヒスイ峡公園で車中泊。軽く乾杯。6時に起床して飯食って準備して対岸まで移動して河原に下りてチロリアンブリッジで川を渡り取りつきに到着。明星のリジェンド滝口氏と奥さんに取りつきで一緒になった。ダイレクトルートのフリー化をトライしているそうでルートが重なることはなかった。もう一組滝口さんの知り合いPが同じ取りつきから先行していてキャプチュードにトラバースしていった。マニフェストは我々だけ。
- 1P(高) W:流れが悪くなるので短く切ったほうがいいという滝口氏のアドバイスに従い左上のスリングで区切る。
- 2P(高) 5.9:トラバースしてハングの下まで。トポではこの1/2Pを1Pで登っている。
- 3P(伊) 10b:キャプチュードPのフォローがアブミで苦労していたのを一時間近く待ってスタート。キャプチュードはそもそも取りつきが間違っているそうだがハングを越えてから強引に右にトラバースしてキャプチュードに向かっっていった。視界から消えその後の消息は不明。伊佐見は11aのJadeラインを当初目指したが無理せずマニフェストラインに復帰。
- 4P(高) W:目の前の下部城塞を弱点付きで目指したらクウィーンズウェイのラインに入ってしまった。
- 5P(伊) X:左端のクウィーンズウェイから下部城塞を突破しマニフェストに戻り上部城塞至近まで伸ばす。ザイルが足らなくなりフォローはビレイを外し5m位登った。お隣フリースピリッツからは落石が頻繁に起こっていた。
- 6P(高) W:上部城塞中心までトラバース。ハーケン3本のプアなビレイポイントをカムで補強・・・・しても不安なビレイポイント。
- 7P(高) 10b:魂〜。ホールドが悉く外れそう。この傾斜で3点支持はつらい。落ちていいランニングにも思えない。頑張ったから10bつけたい。途中からカンテに行くのか?
- 8P(伊) W:鷹巣ハングめざし適当に登るもんだからカム3本でビレイポイント構築。
- 9P(伊) 10b:核心のフェース。高橋は痛恨のワンテン。フォローだから集中力がなかったことにしておこう。
- 10P(高) 5.9:鷹巣ハングをトラバースで越えていくこのピッチの存在は学生のころから知っていた。喜びを噛みしめて登ろう。トラバース終わったあとの右上するランぺが長く且つ外れそうなホールドの連続。こんなの聞いてねえよ! カムでランニングは充分に取れるのは助かった。灌木帯で別ルートから登ってきた滝口氏と終了点をさがしてうろうろ。昔の終了点は枯れ具合が酷くなって使えないとか。左に大きく回り込んだところに立派な新しいボルトが2本発見。しゅうりょう〜
- *デシマルグレードは体感。RCCグレードの部分は記憶があいまいで適当。
- 懸垂5回?で取りつきまで。
登りは伊佐見のように伸ばしすぎなければダブル50mで充分。懸垂のことを考えると60mロープの方がいいかも。カムはエイリアン緑〜キャメ 3番
までワンセットでちょうどいい感じ。
”パトリックエトランジェはここをフリーソロしたあとで"問題にならないくらい簡単だが岩が腐っている。日本人は俺を殺す気か!"と言ったそうだが日本の岩の中ではずっとましな方だと僕は思うのだ” by滝口氏(岩と雪ビッグウオールコメンタリー明星山南壁)
取付き08:30?? - 終了点14:30 ?? 対岸の駐車場着16:00
翌日の直上ルートは"なんか鮎達(山崎・大部)この辺登ったよなあ"と登りながら思い出したけど、戻ってから記録検索したら同じ直上ルートでした。見栄えするラインで残置が充分あって(2P目がもろいけど)いいルートでした。これに比べるとマニフェストの残置・ランニングはずっとプアだったなあ。
全6P上部灌木帯の大木まで。同ルート懸垂3回(50mロープぎりぎり)で取りつきまで。
取付き09:00 - 終了点戻り12:50
おかわりの五月ルートを勘弁してもらって親不知観光へGO。明日は台風がきっと来るからさっさと帰ろう
記)高橋