2019年4月29日~5月6日 長田、菅原、葉狩、小坂
【当初の計画】
4/29 夜、東京発
4/30 東京~宮崎までドライブ
5/1 比叡一峰南面x2本
5/2 比叡 ニードル左岩稜
5/3 比叡3峰左方カンテ
5/4 雄鉾岳 大長征ルート
5/5 広タキスラブ 無名ルート
5/6 九州~東京までドライブ
2019年4月29日夕方、東京を出発。いざ1,000kmの旅へ。
天候は予報通り雨、その中渋滞の無い高速をひたすら西へ。どこまで行けるか?!どこで寝るか?!この雨でテント泊は、、、という事になり、1時半過ぎ、神戸ハーバーランドの温泉センターに宿泊。
翌30日、8時出発。11時前、早めの昼食を徳島県三好市のつくだうどんにて。腰があって美味しかった。
菅原が寝袋を忘れた事に気が付き、モンベル松山店に寄ってから、愛媛県の三崎港へ行って九州へ渡るフェリーのキャンセル待ち。3時間待って、なんとか17時半のフェリーに乗船。19時に大分着。
比叡山クライミングのベースをどこにするか、色々と電話をして夜遅くに到着できる所を検索。ブログで拝見して菅原公民館が大丈夫ということで、買い出しをした後に21時半ごろに到着。当日はたまたま会合があり、宴会中の村の方々に混ぜてもらいました。
5/1 雨のため停滞。ルート下見と、鹿川庵にお邪魔して、三澤さんよりクライミングに関するアドバイスを受ける。
なんとこの日は三澤さん80歳のお誕生日!
5/2 比叡山1峰南面第1スラブノーマルルート&TAカンテルート(記録:長田)
前日の下見の通り、比叡山1峰南面第1スラブノーマルルート。60年前に三澤さんが登った比叡山最初のルート。
取り付きに着くと既に2Pが準備中。お話をしたところ地元九州の方々で、ルートの整備などにも参加されてるベテラン。とても親切に色々な事を教えてくれました。特に下降ルートに関しては、要所にテープを、、、。
流石にクライミングスピードも速く、どんどん登っていきました。
初日のパーティーはぐーぱーで長田・葉狩Pと菅原・小坂Pとなり、ジャンケンにより長葉Pが先行。8時スタート。
地元の先行Pを追うようにスタート。プロテクションも整備されており、カムも要所でバチ効、快調にスラブを楽しみます。
亀の甲羅スラブ。なるほど、、と思いながら登る。今回初めて一緒に登る小坂さんも快調にリード、流石です。
左に翌日登るニードルをみながら、、大丈夫かなと不安に。快適に最終ピッチまでこなして1峰のトップまで。10:30到着。
下降ルートは先行Pがテープを、、本当に助かりました。下降ポイントでは赤テープが無くなったらしくパンの袋をちぎって枝に、、、ありあがたや。
南壁全ルートの終了点をなめて行きながら1峰の尾根を上がって行くと、比叡山頂上のモニュメントが、その手前コルを左に降りていくとトラロープで一般登山道に出て千畳敷まで続く。
テープのおかげで無事に千畳敷まで戻り、元気一杯にTAカンテルートへ。
小坂さんは満腹ということで、歩いて公民館まで戻ってお休み。
3人で取り付きへアプローチも、前日の下見が不十分でまさかの大迷走。
1時間半ほど掛かってやっと1峰南面を発見、、、汗。トポで分かりにくいが、TAカンテの取り付きは駐車場のトイレ右から上がっていき踏み跡を頼りに右上したらプロテクションや残置もある岩壁に出る。それが南面の下部かと思い込み更に右上していったがそれが
大間違いでした。最初の岩壁を踏み跡を辿って左から巻いて行くと、第一岩峰南面下部に着く、それから右上していき、トポの説明通りの顕著なバンドとポッコリした岩、ボルトを発見。
ジャンケンで1P目はハガリンに、、、ジャンケン強すぎ(その後6連勝?)。
13:30スタート。2P菅原さんがルートを間違えてトラバースすべき所を上に上がってしまい、魂のクライムダウン!笑
スラブのクライムダウンはシビれますね。この辺からルートに不安を覚えながら繋げていくが、、、。なんと、TAカンテ無しルート??になってしまう。途中からみつばツツジの道ルートに入ってしまったのか?!
カンテを登らずにトップアウト、、。ルートは残置やプロテクションがあり、カムも効くし快適でした。
見覚えのある下降路を見つけて無事に千畳敷へ、17:20に駐車場着。
公民館に戻ると既に小坂さんが晩御飯を用意してくれてました、神です。
5/3 比叡山第1峰ニードル左岸稜ノーマルルート(記録:小坂)
1P葉、坂リード、2P菅、真リード、3P葉、坂リード、5P葉、真リード、6P菅、真リード、7P葉、真リード
ダブルクラックから登ると全て5.9前後のラインになり好ルートとありました。
トポにもV-5.5?そりゃないでしょうクラック体感5.85.9クラックやってて良かったと思えるルートでした!
取付きから見上げるラインは右に上野クラック、左側に難しそうなフレーク、真ん中にダブルクラック
8時スタート
葉菅P先行、葉さんフェイス登りで左側に巻きながらプロテクション2本のみで直上凄い!
真坂P、坂フェイス能力薄いのでチムニー登りで直上カムが良く決まった。
2Pフレーク真ん中から上にあがるとこがむずくて渾身の力で這い上がった菅さんこれまた凄い!(他、後のPここでグランドしたらしい)
3Pクラックがニードルの頭迄続き3番から下スモールカム迄全て使い切り玉切れで、上のクラックで葉さんのカム使わせて貰いトップアウト、しかし頭に這い上がる時が怖くて(スリング出してくんろ)葉さんに言ってしまった(笑)ダサっ!
頭から右に懸垂下降15m。5Pフェイス直上。6P適度に難しいクラックを登るとかぶったガバが続くフェイスをもう1P繋ぎ、Aピークに立てた。12時30分終了。下降は昨日と同じ稜線から登山道。
5/4 雌鉾岳 大長征ルート(記録:菅原)
①葉狩、小坂 ②菅原、長田
美しいトラバースルート6P目から中央バンドをトラバースして、大滝左ルートの上部を登るルート。
AM6:00に菅原公民館を後にし、鉾岳へのアプローチ起点となる鹿川キャンプ場へ。
アプローチ約40分程で、取り付きへ。
見渡す限り見事なスラブが広がっていた。
先行PT1組有り。同じ大長征ルートを登る模様。
8:00 この日もハガリンはじゃんけんで破竹の6連勝を収め、トップスタートを切る。
心をよまれてるのか!?岩質は花崗岩で粒子は細かく、フリクションばっちり。
美しいトラバースルートまでは快適に登る。
中央バンドをトラバースしてからの大滝左ルートが核心となる。
ここから少し傾斜がきつくなる。
9P目Ⅴ 葉狩、菅原リード。
2~3手程、ホールドがなくフリクションのみで登るパートがあり、躊躇してもたついたもののある程度快適に登れた。
以前よりかはスラブは登れるようになっていると思うが、やはり苦手意識が残っている。
10P目Ⅴ+ 葉狩、長田リード。
グレードが1番高い事から小坂から葉狩へバトンタッチ。
ここで葉狩が根性を見せつける。微妙なパートで、小鹿のように足を小刻みに震わせていた。
ビレイポイントから皆んなで声援を送る。雄叫びともつかぬ、なまめかしい声を上げながらもノーテンでトップアウト。お見事!
この後長田がリードを務めるが、はいはいするかの如くペタペタと難なく登っていく。一同ポカーン
14:00 歩きとクライミングを交えた3Pを終えて終了点の二の坊主に到達。一の坊主にハイカーがおり、凧上げをしていた。
思いもよらぬ山頂の楽しみ方。斬新(笑)。気さくな方々で写真を撮って頂いた。更に我々が登っている所も撮影しており、後日送って頂けるとの事。
二の坊主から15m×2P懸垂したところで下降路となる踏み後を見つけた。下降路はフィックが取り付きまで続いていたが、かなりの悪路でほぼクライムダウンしているような感じ。下降路を切り開くのにかなり苦労されたのが伺える。
5/5 大崩山広タキスラブ無名ルート(記録:葉狩)
九州クライミング遠征の総仕上げは、広タキスラブでランナウトスピリットを味わおう!
とゆうことで、前日延岡経由で祝子川キャンプ場へ移動。
21時にキャンプ場着、九州最後の宴会でお酒も進み、23時就寝…
最終日5:00起床、6:00荷物をまとめ、出発。小坂さんは足の痛みが激しく、アプローチを考慮して本日は駐車場で待機。
今日の核心はアプローチ、と覚悟していたがやはり…武平谷を過ぎた駐車スペースからのアプローチ道が見つからず。
7:10、ピンクリボンでここが入口と確信し、ようやくアプローチを開始。
子供騙しのようなピンクリボンの踏み跡を辿り、途中武平谷の渡渉ポイントを間違えながらも、なんとか谷に向かう分岐を発見し渡渉。ナメ滝が素晴らしい…!
あとは左岸を滝沿いに少し登ると、フィックスロープや梯子をよじ登って無事第1核心のアプローチをクリア。
8:30取付き。最終日にして初めてジャンケンに負け、長→菅→葉の準で。
全体を通し、前日の雌鉾の方がちょっと難しい?ザラザラ崩れる足場スラブにもめげずにそれぞれぐんぐん登っていく。トラップは2P目のルーファイ核心。しかもこのピッチはピンが見当たらない…
菅原さん、トポ通りに直上するも、ランナウト25m、、!?これ以上の直上はおかしい。どうやら左上したビレイポイントが正解だったよう…!
30分のランナウト状態をなんとか策を講じて、、12:30松の木の終了点に抜ける。
下降は全4ピッチの懸垂で同下降。おにぎりを口に詰め込み、小坂さんが待ってる!とマッハで下山、13:50駐車場へ。
いやぁ、初日の停滞もありましたが、正直お腹いっぱい。メンバーみんなの実力もいい塩梅で、最高のクライミングになりました。
長距離の運転を素晴らしい運転技術で切り抜けてくれたしんさんには、感謝感謝です。
GWの帰宅ラッシュのニュースを聞きながら、これにて報告を終わります。
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