■奥多摩/日原川支流唐松谷[沢登り]
2019年6月8日 ナベ、伊藤
7:00八丁橋～日原林道からの下降点にて身繕い～8:40唐松谷出合より入渓～9:10野陣の滝～10:40大滝～12:30唐松林道が左岸に現れる（脱渓）～14:30八丁橋
・日原林道は八丁橋までの区間結構ダート。そこそこ荒れており新車の高級セダンとかでは入りたくないが、普通の山屋なら許容範囲。
・八丁橋からゲートの脇通って約1.25hの歩きで唐松谷出合い。ゲートからここまではほぼ舗装されており、車が入れたらなあと思わざるを得ないが、ダイエットと考えるしかない。
・唐松谷出合いへは、登山道（富田新道・唐松谷林道）が伸びており、吊り橋があるので日原川本流は渡渉しなくて済む。すぐ入渓できる。
・出だし、いきなり倒木利用の滝越えで楽しい。
・「野陣の滝」は左壁に明らかに弱点があったが、足が無い。ハーケンでA1or肩車すれば登れそうだったが、今回は自重。左の凹角に垂れ下がる細いロープを掴んでA0という最低クライミング。ただしそのあとの右トラバースは下りなので結構怖い。残置をカムで補強してからトラバースして落ち口。人気の沢だがビレイ点はないのでハーケン２本ぶち込んでビレイ。その次の斜瀑（二段目？）は滝つぼの右側から水流を横断して左壁に取り付き、３＋くらいのクライミング。ビレイには木の根っこが使えてラッキー。
・「大滝」は一見して無理だが、左岸から巻いたらあっという間に唐松林道（という名の歩道）に出てしまう。遡行の継続性が中断し、非常に残念。その先の顕著な尾根（スズランテープが巻いてあった）から下降し、うまくルーファイすると歩いて降りられるが最後が渋かった。
・その後は小釜を持つ小滝が連続し、そこに日が差したりしてかなりいい渓相で嬉しい。おそらく「３段８ｍ」と思われる滝の抜け口（右のCSから左に出る）で、伊藤さんが最も水圧を受けるラインを攻めてフォール。「ステミングで体を流心から外せば？」とアドバイスするのだが、聞いてくれない。結局４回同じムーブでフォールし、最後は諦めてナベの出したお助けスリングで上がってきた。
「ナベさんと来ると毎回落ちたりお助け掴んだり、ダメダメだ～」と凹んでいましたが、まだ6月前半なのに激シャワーで毎回30秒＝合計２分くらい打たれ、1mくらいとはいえ４回も滑り落ちて何ともない伊藤さんの頑丈さにシビれますけどね…。
・小釜ゾーンが終わって平凡になると、やがて左岸に石積みがあり、ここから唐松林道に上がって、1hくらいで吊り橋。楽でいい。
・全体にヌメリが激しく、フェルトソール推奨。
・総じて内容のある良い沢で、消化不良感があるのは登る側の問題。野陣の滝は自分で打ったハーケンでA0、大滝は歩道のない右岸から巻くか、直登できれば超充実すると思う（ちょっと考えにくいが）。あるいは、今回の登り方であれば、稜線まで抜ければ「登山」ということで残置ロープA0もアリだろうと思った。
（記録：ナベ）
出だしの滝を倒木利用で突破
野陣の滝
大滝
