■土樽/棒立山-タカマタギ-日白山[雪山・会山行]


【日程】2020/2/1(土)〜2(日)

【場所】タカマタギ、棒立山、日白山

【目的】雪山登山&イグルー設営練習(幹事:佐藤)


【行程】

2/1(土) 土樽駅8:00〜棒立山14:00〜棒立山頂付近でイグルー作成開始14:30〜完成16:30

2/2(日) 出発7:30〜タカマタギ9:30〜日白山11:00〜長釣尾根〜小松沢出合15:00〜毛渡沢橋16:30〜土樽駅16:50


【まとめ】

イグルーを目的とした会山行は、昨年に続き連続二回目となりました。前回とは雪質も傾斜も違う条件でしたが、前回よりもうまく出来ました。

今回の参加者は全員昨年も経験しているため、その経験から上達していました。

今回はイグルーが作製不能な場合に備えてテントも持参していましたが、出番は無し。

寡雪シーズンでもテントを持たずイグルーだけの山行ができそうな自信がついたと思います。

装備トラブルなども有ったがチームワークでカバーできたので、結果的に全員同じルートで下山して良かったと思いました。

なんとかなったのは、参加したメンバーの力量だと思います。すごいと思います。


【参加】※イグルー設営の班分け。行動は基本全員一緒。下山はスキー班とスノーシュー&ワカン班。

A班:佐藤、渡辺、伊佐見

B班:伊藤、篠崎、奥村

C班:武井、増田、葉狩


1/31(金)

高速道路で赤城付近からすでにガンガン降り始めており、土樽駅までたどり着けるかどうか少し不安になる。

思ったとおり、土樽駅付近の車道は除雪が入っていなかったが、スタッドレスタイヤだけで問題なくたどり着けてひと安心。

他パーティが就寝中だったので、いつもより少しだけおとなしい入山祝いで就寝。

 

 


2/1(土)

土樽駅から毛渡沢橋まで未だ除雪されておらず、スキーで歩ける。予定の取り付きポイントはなんとなく通り過ぎ、尾根の向こう側から登り始める。

ここ1、2日で一気に積もったようで、地面を覆い隠すには十分な積雪量がありひと安心。

今回の会山行ではイグルーに泊まることを目的としていたが、近年にない寡雪で心配だったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


予定通り棒立山付近、タカマタギ側に少し下ったところでイグルー設営開始。

ゾンデを使用して場所を決定しても、急斜面なので床面積を出そうとするとブッシュにあたってしまう。雪質は1m下までスカスカの雪でその下にビショビショの層。

そういう条件下で、2時間くらいで完成した。

 

A班:藪と積雪量をチェックしつつ上に雪庇のあるエリアを選定。不安だったので雪庇を落としてから建造することに。

スコップで切り出すと同時に蹴り込んだところ、そのまま重量級の雪塊として崩落。2立方m(2mx1mx1m)は有ったかと。下のメンバーを巻き込んでいたら大変だった。

よく「雪庇は周りを巻き込んで落ちる」と言うが、まさにその通り。しかも、それまでラッセルがふかふか雪だったので雪庇切断を危ないと思っていなかったが、雪庇は結構固かった事も予想外。

結果として、思ったよりはるかに大きくて固い雪の塊を落としてしまったことが反省点。

仕切り直して良い感じに設営を始めたものの、やはりブッシュというか灌木が出て樹木の香りが立ち込める。「整髪料の匂い?」「溶剤か?」。

綺麗に仕上げるとまあまあの出来。名も知らぬ樹木の芳香付き。

 

B班:一番立派なドーム。内部を3人寝られるように広げていくとやはりブッシュが出る。A班が拡張工事を手伝って完成。

 

C班:当初設営地点はブッシュが出て、別の場所で作り直していた。ここは雪崩が怖くて敬遠したところだが、夜に向かい気温も下がり落ち着いてきているのでOKなのかも。

一見してマッシーの熟練の技を感じる。内部はとにかく立派で美しい。ドームの形状が小さいのは急傾斜地への建造だからか。したがってドームと入り口の距離が遠いので作り始めのイメージが難しそう。

部屋が入り口から一段上がったところにあり暖かそう。さらに武井さんが大タープで前室を建造。

 

C班のイグルーに訪問し少し宴会して、それぞれのイグルーで晩飯、就寝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2/2(日)

日白山頂からスキー班の下降は、長釣尾根と小松沢へ落ちる尾根、何れかを考えていた。前日は雪が不安定で長釣尾根を下るしかないだろうと思ったが、今日は雪がだいぶ落ち着いている。

最近JANの講習会で勉強してきたという会員も小松沢でも大丈夫そうという見解だったが、不安要素もあり結局全員長釣尾根を下降することに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


スキー班は、途中の標高1,480m辺りで間違えて支尾根へ入り込んでしまい、延々ラッセルとトラバースを経て尾根へ登り返し復帰するまでに時間を要してしまった。

尾根上を正しく進んでいたスノーシュー&ワカン班のトレースに辿り着き、結局最後まで一緒に進んだ。

 

それにしてもスキーにとっては藪がひどく、尾根が狭くなっているところでは逃げ場がないので、苦痛でしかなかった。

小松沢の渡渉で佐藤はこけて全身ずぶ濡れ。先着組が土樽駅から毛渡沢橋へ車を降ろした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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