2020/07/05 ハシ・ナベ (天気:曇り)
【アプローチ】
下記参照。
1.最初は林道を歩き、堰堤の上あたりで対岸に渡る(橋はない)。最初の九十九折り(ヘアピンカーブ)のところから沢を詰めた方が間違いは無い。
岩雪に載っている、お地蔵様のある林道から集落上をトラバースするアプローチは完全に自然に還っている。
2.迷わずに歩けば岩壁基部まで1.5H程度。
3.沢の途中の主に右岸側には、10m級の岩がゴロゴロしておりクラックも見受けられるが、コケが繁茂しており手軽には取りつけなさそう。
4.赤壁左側の基部で大規模な土砂崩れが発生しており、倒木や崩壊跡がすごい。そこに浮いた岩が乗っており非常に危険。実際、自然落石が何度もあった。しかもスラブの乗り越しがあり、1手非常に悪かった。
赤壁が見えたら、少し戻って、一本手前の沢を詰めて赤壁左側のコルから乗り越えた方がいいかも。帰りはそうした。かなり急な沢だったが懸垂の必要はなかった。
正直に詰めていくとこんな感じ。↓
右の倒木ゾーンから登ったが、上述の通り悪い上に落石が怖かった。
【概要】
大きく分けて、下記の通りに分けることができる。
・門状の滝を持つ<左エリア>
・沢の奥壁状の<中央エリア>
・スラブ~フェースの傾斜の<右エリア>
岩はまあまあ固いが、フリーというよりアルパインの範疇に入ると思う。
<左エリア>
1.基部の傾斜が緩くビレイしやすそう。
2.流水溝(滝)を持つ中央部分が目を引く。濡れているうえにハングしている。左から迂回する人工ラインがあり、滝の左のすっきりした壁をピトンとボルト連打で滝の上に至っている。ハングに至るまでと、ハングの乗り越しは簡単ではなさそうだが、すっきりした部分に入ってしまえば残置豊富で容易と思われる。
3.人工ラインの左にコーナーがあり、これが「ハレーすい星」と思われる。コーナー部分は途中で終わっており、その先はブッシュ交じりの立った壁となっており、俺には、コーナーの先どうやって上るのか見当もつかなかった。
4.左に行くほど藪交じりとなっていく。基部沿いに上がっていくとコルに出る。ここから安全アプローチの沢に下降できる。
写真中央が人工ライン
ハレーすい星と思われるコーナー。
<中央エリア>
1.エリアからトラバースして藪リッジを隔てて中央エリア。常人的な感覚では、この藪リッジ以外、弱点がない。
おそらく2012年に「岳童」さんらがトライされたのはここではないかと思われる。
2.沢上地形が右奥に続いており、奥の方で50mくらいのスッキリした壁になっている。もう少し近ければ登ってみたいが…。
この沢をトラバースすると右エリア
<右エリア>
1.藪交じりの急峻なスラブ~フェースで構成されていて、なぜかハンガーボルトが何本かある。
2.岩は固そう。掃除&ラッペルボルトすればいいラインが引けそうだが、どこからラッペルするのかなど色々問題がある。
グラウンドアップ?スゴーイとしか言いようがない。
どん詰まりのチムニーが黒光りしていて不気味。