2022年12月30日~2023年1月1日
メンバー:山崎、伊佐見(記)
2022/12/30 晴れ
新穂高岳5:40→穂高平小屋7:30→1946mピーク12:00→2370mコル14:30
穂高平小屋から牧場跡へ入って尾根へ取り付き。クリスマスに多量の降雪があったそうだが、トレースが残っていて助かった…と思ったら半分くらいで引き返していた。1946mピークまでは倒木帯の斜面をラッセルしていくので、非常に歩きにくかった。
同ピークに着くと、別パーティのラッセル跡あり。当日私たちとは異なる支尾根から上がってきたようで、そのままその高速道路を利用してこの日は2400mピークの先のコルで一泊した。
穂高平小屋付近で膝前後のラッセル
倒木帯をラッセル(のシーンだと思う…)
2400小ピーク。この先のコルで一泊
2022/12/31 晴のち雪
コル5:40→西穂高岳10:30→間ノ岳13:40→3010mコル16:00
テン場からすぐに第一核心と呼ばれている強傾斜ポイントへ。我々は左の傾斜の強いブッシュ帯から越えた。
この日の午前中は最も天気が良く、槍ヶ岳・奥穂高岳さらに焼岳か乗鞍岳まで見通すことができた。
第2核心とされる岩稜を越えると西穂高岳へ。その先の主稜線はアップダウンが続くが、1回15mくらい懸垂しただけで、労せず進むことができた。
できるだけ進もうと頑張り、ジャンダルム手前3010m付近の等高線が緩んだあたりのコルから岳沢側に回り込んだ風の弱いところで泊まることにした。この日は午後から吹雪いていたので良い場所があって良かった。
第一核心の後
遥か西穂高岳
奥穂高岳
登ってきた西尾根
西穂高岳山頂
主稜線から振り返って西穂高岳。右手スカイラインが西尾根
2023/1/1 雪
コル5:30→ジャンダルム7:00→奥穂高岳9:40→涸沢岳11:30→新穂高18:30
夜中降り続け40-50㎝ほど積もった。風が弱いとはいえ吹き溜まりに泊まったことは良くなかったのかもしれない。雪に圧迫されたテントは狭くて不快だった。
ジャンダルムの先のピークからの下降が今回最も辛く、飛騨側をクライムダウンした後、2回懸垂(2回目は支点が見当たらず、捨て縄残置のうえ30m懸垂)してルンゼに下り立ち、そのルンゼを登り返してコルへたどり着いた。
クライムダウン中には上から山崎さんが転がり落ちてきて焦った。手で止められて良かった…
奥穂高岳に到着する頃、風雪は最も厳しかったが、ココからトレースが残っており、それを追うように穂高岳山荘まで下りることができた。
涸沢岳に登頂したら下山開始。深いコルから北西尾根と西尾根の分岐にたどり着くと、学生パーティが蒲田富士までのナイフリッジをラッセルしているところだった。涸沢岳西尾根を上がってきたが一晩でトレースが雪に埋まったとのことで、結構ショッキングだったが、雪の下の踏み跡を当てれば案外苦もなく歩くことが出来て助かった。
程なく西尾根は樹林帯となり、ダラダラと長い尾根を時に滑って転びながら下降。
新穂高までの通い慣れた道沿いにはテントやもう一泊する人がまだ残っており、主稜線上とは異なる静けさもあって羨ましく感じたが、そのまま新穂高へ下りてしまった。
下山後は平湯温泉に入って、松本駅で祝杯。
短いけど充実した年越し山行だった。
ジャンダルム山頂
凍てついた
奥穂高岳から穂高岳山荘へ下りてきた山崎さん