■[記録]奥秩父/丹波川支流火打石谷[沢]


【ルート】奥秩父/丹波川支流火打石谷(沢登り)

【期間】2023年7月8日(朝発日帰り)

【メンバー】ナベ(記)、木下

 

もともとは木下さんと前夜発日帰りで豆焼沢を企画していたが、どうやら小雨含みのどんより天気の模様。前夜発でテント濡らしたくないし、何より豆焼をどんより天気でやるのはもったいないので、どんよりでもいい渓相かつそこそこ家から遠い丹波川の火打石谷をチョイス。


7/8 くもり

中央道→大月IC→小菅→丹波山→余慶橋

07:45余慶橋(と思われる橋)→08:00丹波川本流・滑瀞谷(火打石と小常木)出合→08:05火打石谷出合→09:20ごろ下部ゴルジュを抜ける(以降河原歩き)→09:55ごろ上部の滝場(河原歩き終了)→10:05左俣大滝(幻の大滝)・右俣大滝(30m滝)付近→11:05右俣大滝上→12:35熊倉山→13:15ごろ1106m付近→14:00余慶橋

 

小菅から山越えだと都区部からでも2H弱と意外と近い(金はかかるが)。

余慶橋(と思われるところ)に車を止め、モノレール基地の小屋から踏み跡を辿って丹波川本流に降りる。

すぐに 滑瀞谷出合。この 滑瀞谷はすぐに右俣は火打石谷、左俣は小常木谷と名を変えるので、このわずかな区間に名前がついているのが驚く。(本流筋の小常木谷でいいんじゃない?)

 

右の谷が滑瀞谷。暗い!

 

で、その瀞静谷に入ると…笑っちゃうくらい暗い(笑)。曇りだから仕方ないけど、両岸がまあまあブッ立っているうえに樹林が覆いかぶさっているのでまあ暗い。

しかし渓相は良く、いきなりナメが出てくるなど好印象。

すぐに小常木谷・火打石谷の二俣。

以降は小滝が連続し、とても楽しい。釣り師のFIXが若干鬱陶しいが、心でフィルタリングすれば問題ない。

一か所除いてほぼ水流沿いに登れて、イイ感じ。

 

 

 

(これは巻いた)

 

 

 

 

釣り堀みたいな岩盤を抜けると、ひろたさん他多数の記録で「長い」と書かれている河原に出る。

実際歩いてみると、長いというか広く、天然林の中を歩く感じなので印象は悪くない。

30分くらいで次の滝場に着いたので、言うほど長くないという印象。

この滝場をちょっと上っていると、幻の大滝と右俣大滝の二俣。

「まぼろしの大滝」は、さすが増水していると迫力がある。うーん、ボルト持って行けば登れるかなあ…

で、右俣の30m滝。一瞥して、頑張れば登れると思い取り付くが、結局残置ハーケンがあった(つまり未登ではなかった)し、さらにその残置にA0した挙句、

木下さんとの事前打ち合わせ不足で、その後ナベが打ったハーケンの回収ができず、ゴミを増やしてしまうというあまり後味が良くない登攀となった。

とはいえ、この増水で登ったのはまあ頑張ったと言える。ナベはリードで結構時間使ってしまったが、木下さんのフォローはえらい早かった。

 

釣り堀みたいな岩盤

 

河原。30分くらいで終わるし、樹林がキレイなのであんまり苦にならなかった。

 

河原が終わるとまた滝が連続するようになる。

 

左俣「まぼろしの滝」。悪そう。

 

右俣30m大滝。水線左の際を行ったり来たりしながら登った。

 

右俣30m大滝をフォローする木下さん。

 

この後は辛い詰めを軽減すべく熊倉山に突き上げる沢に入る。

見た目ゴーロだったため水を汲んでおいたが、意外と上流まで水があり、かつ、小滝も出てきたりして途中までは意外と楽しい。

上部で三股になり、右に入ると、ひたすら急斜面の急登となりシンドイ。右手の尾根に逃げ(トラバースはまあまあ危ない)、熊倉山ピーク若干北に出る。

熊倉山からは南に派生する尾根を辿る。

1106m二等三角点までの間は、踏まれている感がなく、東京都の水源境界標や赤い布テープを頼りに降りる。尾根自体は明瞭なので間違いにくいし、左記のとおり目印もあるのだが、ところどころスラブになったり超急傾斜になったりで普通に難しい。

ヘッドランプでの下降は止めた方が無難。

1106mからは植林が現れ、「踏み跡」っぽくなって楽になるが、最後最短距離を行こうとして余慶橋方面に降りたら凄い急斜面で難儀した。

(おそらく熊倉沢出合方面に続いていると思われる踏み跡を最後まで辿った方が楽と思われる)

 

熊倉山南尾根はこんな標がたくさん


【所感】

○上半身はフツーの沢ウェア+カッパだったが、滝を登るならやはりウェットもあった方がいいと思った。

○暗い沢かつ内容はあるので、梅雨時のピンチヒッター(転進用)に最適。ただし、増水すると滝登りがつらいので、滝を狙うなら新緑の時期でもいいかも。ツワモノは左俣まぼろしの滝も登ればスーパー充実するでしょう!(登れるか知らんけど)。

○熊倉山南尾根は、短時間で下れるが、上部は踏み跡ですらないので、ヘッドランプでは難しい。

 

 

○帰りは「オオカミ印の里山ごはん」に立ち寄る。

 実は先日どっか登った時(どこだっけ?)、夜に立ち寄って「もうカレーしかないんです」と言われ、おいしいんだけどタンパク質・カロリー共に不足気味の内容に「(下山飯としては)次は無いな」と思っていたのだけれど、腹が減っていたので最寄りの飲食店としてチョイス。

 今日は煮込みハンバーグを頂いたのですが、「ぜひまた寄りたい」に変更します。丁寧な味噌汁&きゅうりの漬物、シンプルながら奥深い蕪の煮物(何かやたら蕪の味が深かったような?)、そしてタンパク質が十分に含まれるハンバーグ。大満足です。

要望を申し上げるなら、味噌汁、有料でもなんでもいいのでおかわりしたかった。


 

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